ななたつの冒険1


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 はい(´・ω・`)ということでだいぶ書けてきたのでちょっとずつ上げていこうかと。
 一年ぐらい経って読み返して、こんなことあったなぁなんて話せるような文章にしておきたいのだけれど、如何せん文才なさすぎてホコリすらないレベル。向上する気配はどうぶつの森のリセットさん並にない。
 
 というわけで追記から(´・ω・`)長いのでお覚悟を。






















 きっかけ、というものがある。
 それはいつだって偶然が重なっただけのもので、ひとつ間違えばなかったかもしれない程度の些細なものだ。
 とはいえ人生とはほんと不思議なもので、そのちょっとしたきっかけのおかげで、自分にとって凄く大事なものができてしまったりする。

 冒頭からいきなり意味不明で申し訳ない。
 でも本当にあれはただの偶然で、ただの気まぐれで、ただの自己満足だったのだ。

 なんとなく目についたアムダ行きの募集シャウト。
 あの募集は、わたしの人生を変えるきっかけを持っていたのだ。





                       ◆ 





 一日目、前半 「あいこ登場」



 10月27日の午後二時頃、わたしは新幹線の中でひたすら頭を抱えていた。
 友達がなにやら東京・渋谷でライブに参加するらしく、それを応援しに行くためにわざわざ新幹線に乗り込んで向かっているわけなのだけれど、よく考えたらわたしはまともに電車も乗らないしそもそもバスに最後乗ったの十年ぐらい前じゃなかったっけってぐらいのひきこもりなのである。そんなわたしがなぜこんなところにいるんだろう。帰りたい。なんて弱気になってしまうのは無理もないんじゃないだろうか。
 その友達であるナノはFFでいつも一緒に遊んでくれていて、いつか会ってみたいとは思っていたのだけれどこんなマッハで会うことになるとは思うわけもなく、こう現実的に『新横浜です』なんてアナウンスされると胃にキリキリと来るものがある。ああ恐ろしい。どんな人だろう。ライブに歌い手として参加している時点でリア充確定なのだから、生きてる世界が違う感をビシビシ感じるが。
 とはいえ東京駅についていきなり会うなんて展開はあるはずもなく、ご本人はギリギリまでライブの準備やら打ち合わせである。
 つまり、わたしは一人で東京駅から渋谷駅へと向かい、ライブハウスまで行く必要があるのだけれど、オタクでひきこもりなわたしがそんな富士山の頂上みたいなところに辿り着かれるのかと聞かれたら首をひねるしかないわけで。
 よって心配したナノは、同じくFFをしている友達であるアイコちゃんにわたしを無事ライブハウスまで案内するようにお願いしてくれたのだ。どうやらアイコちゃんもライブへ行くらしい。なんか光る何かをくれるらしいのだけれど、なんだろうか。ライブなんて行ったことがないから何をすればいいのかさっぱりだ。
 
 そんなこんなでどうしようああしよう帰ろうなんてウジウジしていると到着する東京駅。
 広島駅ですら人多いなあイヤだなぁと人に酔いかけていたのだけれど、さすが首都というべきかなんかレベルが違う。人で道が見えない。なんだろう。日本じゃないかもしれない。
 到着して10秒でもう一仕事終えたサラリーマンみたいな状態になっていたのだけれど、アイコちゃんが迎えに来てくれているのでモタモタしているわけにはいかない。
 だが、わたしを呼んでいる声がする。主にお手洗い的な意味で。

 本能の赴くままに手洗いへ行って一息。そして改めて思ったのだ。ここどこだよ。
 やばい、何がやばいって東京駅ってわかってるのに自分がどこにいるのかわからないと思うあたり重症である。というか広すぎるのである。ほんとに自分は東京駅にいるのだろうか。実はまかり間違い既に違う他県へとワープしている可能性は、なんて現実逃避するぐらい精神がやばいらしい。ひきこもりの限界である。
 そうこうしているとアイコちゃんからLINEが。

『おかーさんどこ?』

 すまない、ぜひ教えてほしい。ここどこだろう。普通に答えられないから困りものだった。ちなみにこの子の言う『おかーさん』とはわたしのことである。なんか母親っぽいこと言ってたらこうなってしまったのである。
 ともかく、一先ずこの場所を伝えないことには始まらないってことで、自分が地下あたりにいて、目の前にコインロッカーがある手洗い場であるということを伝えつつ頑張ってみるもののことごとくすれ違い交差点状態。アイコちゃん、あなたはいったいどこにいらっしゃるのかしら。いや原因はわたしなんだけどね。ごめんなさい。
 そこから何度もすれ違いながらも、一先ず新幹線南改札前へ行くことに。LINEで文字打ってるとよくわからないので通話に切り替えた。
 どこにいるの、なんて話しつつ歩いているとスマホの向こう側から「いた」と一言。身体がめっちゃ強張った。向こうはわかるかもしれないがこちらからはどんな子かわからないのだ。警戒するのは無理ないだろう。
 そして目の前に現れた女性。第一印象は大人っぽい雰囲気だな、という感じ。というか美人さんだったので軽く身を引いてしまう。ごめんなさいなんかごめんなさい。
 ララの印象と、チャットでの元気なリアクションが強いせいか、子供っぽいイメージがあったのだけれど、もちろん実際はれっきとした大人の女性なのである。可愛いより美人。そしてハキハキとした受け答えや元気な喋り方から、この子はやはり『一緒に遊んでいたアイコちゃん』なのだと認識できた。
 というかやはり違和感とか自分のコミュ障問題が原因で、このあたりはかなりテンパってたもので記憶が朧げになってしまっていた。きちんと握手できただろうか。わざわざ来てくれてありがとうと気持ちを伝えたれたのは覚えているのだけれど。

 さて、ここから移動となる。まずは宿泊予定のホテル近くの駅へ。
 遠いわけではないので問題じゃないのだが、わたしが普段電車なんかに乗らないものだから動きが色々とおかしい。このキップは改札でどこに挿すのかしら、みたいな感じでオロオロしてたら、そもそも通るところが違ったようで「おかーさんこっち!」と誘導してくれたアイコちゃんには跪くほどの感謝と敬意を表すしかないだろう。なんでもお申し付けくださいませ。
 人の多さに酔いそうになりつつも、ガタンゴトンと揺られつつ電車はお構いなしで進んでいく。というか思いの外揺れてびっくりだ。都会だからもっと安定しているものかと思ったのだけれど。というかアイコちゃん、あなたなんで両手でスマホイジってるのにバランス維持出来るのか。ニンジャか何かか君は。こっちはつり革持ってないと転びそうなんだが。

「おかーさん、ホテルどこかわかる?」
 電車から降りてそう聞かれ、自信満々でこっちだ、なんて言いつつ移動するも出る方向が逆だったり。挙句の果てにはスマホのマップ使ってるのになぜか一本奥の道を歩いていたり、この先だ、なんて言いながら通り過ぎていたりなどなんかもう色々酷い。都会うんぬんではなくもっと根本的な問題な気がするんだが。アイコちゃんが振り返って看板見つけてくれなかったら、きっとあのまま通りすぎて【大迷宮トーキョー・ななたつ編】みたいな物語がスタートしていたに違いない。誰得なのか。
 そこからホテルでチェックイン。荷物なんかをポイして必要な物だけをバッグに詰めておく。
 時間はまだ余裕があるのだけれど、一先ずドンキで光る棒とやらを購入する予定となっていたので、早めに渋谷へと移動することに。ちなみにまたアイコちゃんはつり革を持たずにユラユラしつつ立っていた。おかしい。変態だ。

 渋谷。地方都市にいる若者としてはぜひ来てみたいところに違いない。だが生憎こちらは引きこもり、想像を絶する人の多さにもはや無表情である。借りてきた猫なんてものではない。
 そしてそんなわたしを見かねてか、テキパキとマップを開いて案内を開始してくれるアイコちゃん。この子、実はすごい働き者なんじゃないだろうか。有能臭が凄まじいんだが。
 ちなみにドンキを目指して歩いている最中、テレビの撮影してるのを見てしまったり、有名な109を見かけたり、なんか意味不明サイズのテレビみたいなのが建物に引っ付いていたりなど、完全にテーマパーク。地元の人からしたらこれが普通なのだから驚きである。見るもの全てが珍しくて、まるで別世界で、自分がここに在るのかどうかすら微妙になってしまったが、アイコちゃんと話すことによって現実感をキープ。

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 そんなこんなでドンキへと到着。名前は知っていたけれど入ったことがないドン・キホーテ。何でも屋なのか雑貨屋なのかよくわからないのだけれど。なんか色々売っているらしい。というかこの広い範囲で光るヤツだけを探すって相当難易度高いんじゃないだろうか。ウォーリーも裸足にで逃げ出しかねない。
 だが、それを見つけてしまうのがこのアイコちゃんなのである。いきなりフラフラ~と歩いて行ったと思ったら「あった!」と発見してしまう。ホントに凄いなこの子は。自前でなんかレーダーが実装されているんじゃないだろうか。どっかの山で迷子になっても自力で下山しそうである。
 記憶が微妙だが、たしか緑色はアイコちゃんが自前で用意してて、それを貰ったので、たしか他のオレンジとか白を買ったんだったかな。そんなに高くなかったのが印象的。リーズナブルである。
 さて、そこで思ったのだ。この子に何かを買ってあげよう。実用的な何かを。
 だがしかし、その実用的な何かが全然わからない。まずはそこが問題だった。わたしのような、ひきこもりすぎてご近所さんに無事でよかったとか言われるような奴に、今時の子が欲しいものなんてわかるはずもなく。
 どうしようと眺めていると、フと目についたVC用ヘッドセット。思い出した。そういえばアイコちゃん音質があまりよくなかったような気が。
 どんな機器でVCしてるのかと聞いた結果、なんか普通の挿すタイプのイヤホンを耳にとかなんか言っていたので即座に購入決定。
 しかし悲しいかな、しょぼい機器しか置いていない。一万円クラスのものが置いてあったらそれにしようと思っていたのだけれど、ドンキの限界なのか2800円程度の品が最高額。許さんぞ絶対にな。
 まぁメーカー不明みたいなイヤホンよりかはマシであろう、ってなわけで光る棒と一緒に購入してプレゼント。使用感など一切不明だが今使っているのだろうか。壊れていなければいいのだけれど。まぁそれならそれでももっと良いの買うべきである。
 というか選んでいるとき、アイコちゃんがやたら隣にあったミラーボールを推していた、っていうかヘッドセット買うならこのミラーボール買っておかーさんの部屋に飾ろうとか言ってて草不可避。うちの部屋をそんなムーディーな状態にしてどうするんだ。和室でFFしながらミラーボールくるんくるんとか異空間ってレベルじゃない。

 お店から出て時間を確認してみたところ、まだまだ余裕はあるっぽい。しかもすぐ近くらしいので問題ないそうな。
 んじゃどこか休めそうなところはないだろうか、と歩いてみるとスタバを発見。東京来たら入ってみたいな、なんて話していたエモノがまさかの目の前に。入るしかあるまい。
 中に入ってみるとなんかオシャレっていうか、まぁ当然のごとく若者が好きそうなデザインというか。場違い感があって肩身が狭い。アイコちゃんいなかったらマッハで回れ右して帰宅してコーヒーでも飲みつつFFしているところだ。
 とりあえず注文はカウンターで受け付けているっぽいので行ってみる。なんかメニューが色々あるようだ。
 わたしはただのブラック。アイコちゃんに何がいいか聞いてみたものの、何やら悩んでいる様子。何か狙っていたものがあるのだろうか。それとも好きなものがないのか。
 うーん、うーんと悩んで、待たせるのも悪いと感じたのか「な、なんでも」と言われたので、なんか美味しそうなやつを注文。奢る気マンマンだったのだけれど、サイフの中にお金を入れられ失敗。いい子すぎである。
 商品はその場ですぐ受け取れるようで、ブラックコーヒーはマッハで渡され、アイコちゃん用に頼んだフランなんちゃらこんちゃらさんは少し作るのに時間がかかるようだった。結局あれはなんだったんだろう。一口貰えばよかったと後悔している。美味しかったのかな。ブラックより美味しいのは確実である。
 その後、二人で席についてだらだらとツイッターなんかを見ながら待機モード。この辺りで写真撮ったりしてツイッターにあげていたのだけれど、話に集中しすぎてまともにリプが返せず。大変申し訳なかった。目の前にアイコちゃん、周りには人いっぱい、見知らぬ土地、初のスタバでリアルMPがガンガン減少中。詩人五人ぐらいにバラ歌って欲しいぐらいの磨り減り具合であった。
 しかし、こんなところでへこたれている場合ではない。なぜなら本格的なメインイベントはこれからなのだから。







 ※つづきます
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